【東京・銀座編】
「既婚者合コン」潜入レポート

Vol.1　３高男性編

今回私が友人と参加したのは銀座にて開催された「３高男性編」のイベント。最近話題の「既婚者合コン」。その名の通り結婚してパートナーを持つ男女が集まる出会いの場である。美女や高収入エリートが集まるという謳い文句を掲げているが、本当にそんな人が参加しているのか。また、「既婚者」同士が出会う目的は何なのか。実態を暴くべく潜入してきた。

「既婚者」合コンに潜入した、本記事の筆者のプロフィール

44歳。OL。アジアンの隅田と二階堂ふみを足して2で割った（笑）と言われる。
小学生と中学生の子どもを持つ二児の母。
最近の楽しみは仕事帰りのヨガ。

今回は2022年10月某日に銀座で行われた「高学歴・高収入・高身長」のいわゆる３高男性が集まる既婚者合コン。初めての参加で一人では心細いため、同じヨガ教室の友人(36歳)を誘うとノリノリでOKをもらえたので、一緒に参加することに。

潜入したイベント・会場情報

銀座一等地の風景が楽しめる会場

会場に着くと窓からのビル群に圧倒された。今回は14時からの開催だったため、遅い時間帯のイベントを選ばなかったことが悔やまれた。夜開催であれば夜景が楽しめただろう。

席は指定されていて、身分証を提示するとスタッフの案内を受けた。座席は１テーブルにつき６席。今回は男性18人：女性18人の参加だったため、６テーブル用意されていた。ぞろぞろと入ってくる参加者の服装を見ると、女性はオフィスカジュアルの人が多かった。男性はスーツの人もちらほら見かけたが、大半は私服だった。休日開催だからかもしれない。年代は私や友人と同じ30代後半から40代前半までの層が厚かった。

３対３で話す形式のため、私のテーブルの女性席には私と友人、それから合コン参加女性Aが着席した。32歳で、既婚者合コンは二回目だそう。スレンダーではっきりした物言いの美人だった。

開始時間になると司会者の乾杯の音頭で合コンスタート。
時間が経つと男性陣が移動するシャッフル制度があり、１組と話せるのは20分程度。
筆者(と友人)の収穫のほどはいかに。

1人目（男性）おっとり系獣医師B（42歳）

まず「この人いいな」と思ったのが、足立区で動物病院を営んでいるBさん42歳)。獣医というイメージに合うのほほんとした男性で、常にニコニコしていて可愛らしい人だった。趣味も家で飼っているペットのお世話という、筋金入りの動物好き。自慢のペットはトイプードルとアメリカンショートヘアーの二匹。写真を見せてもらったが、これが本当に可愛かった。女性陣は全員メロメロ。特に、友人は家でポメラニアンを飼っているため、犬派の二人は動画を見せあって大盛り上がり。

こんな可愛らしい性格のBだが出身はなんと東京大学。30歳で開業し、現在の年収は年収1,200万円。
ハイスペックだがそうは見せない馴れ馴れしさがあって、一緒に料理を取りに行った時「これうまいですよ！」と自分が食べて美味しかったものを教えてくれた。食いしん坊らしく、お皿にいろんな料理を載せて満足げにしている様子は子どもっぽく感じ、とても同じ40代とは思えなかった。

2人目（男性）甘い声の税理士C（47歳）

今回の参加条件では男性の年齢上限が49歳だったため、Cは参加者の中では年上の方。にもかかわらず、年齢を感じさせない若々しい方だった。健康には気を遣っているらしく、仕事柄デスクワークが多いことから休日はゴルフをして身体を動かすのだそう。体型維持も頑張っているということだったが、確かにスーツが良く似合っていた。

多趣味らしく、どの話題にも興味を示していた。特に最近では料理にこだわっているということで、チャーハンの炒め方について持論を展開していた。
なにより声が良かった。顔はそうでもないのだが、低くて落ち着いた声で(福山雅治に似ていた)、物腰が柔らかいのもあって思わずキュンとしてしまった。福山雅治のモノマネをお願いすると「実に面白い」と『ガリレオ』の湯川教授のセリフを言ってくれた。似てると褒めたから気を良くしたのか、「桜坂」のサビまで歌っていたが、そっちはそれほど上手くなかった。

3人目（男性）細マッチョなIT会社社長D（38歳）

「ヨガ教室に通っている」と話すと興味を示してくれたD。ソフトウェア開発の会社を経営していて、年収はなんと1,300万円。小規模な会社だと謙遜していたが、それだけ稼いでいれば十分成功者と言えるだろう。身長はこの日会った男性の中で最も高い187cm。シャツに黒スキニーというシンプルな格好だったが、手足がすらっと長いのでモデルのようだった。

自己紹介で私と友人がヨガ友だちであると話すと、「僕もジムでヨガ講習を受けていますよ」と食いついてきた。ジムに週３で通っているらしく、オーバーサイズのシャツを着ていたため気がつかなかったが、かなり引き締まった身体だった。「触っていいですよ」という言葉に甘えてお腹を触らせてもらった。私はもう少しムキムキな方が好みだが、友人は以前より細マッチョが理想と語っていたので、この腹筋はかなり魅力的なようだった。
Dはヴィトンが好きなようだが、カバンやベルトだけならいいものの、グラス部分にもロゴが入ったデザインのサングラスをこれ見よがしに首から下げていたので、下品に感じてそこが苦手だった。

連絡先交換にはかなり積極的

男性と話した時間は120分ほどだったが、連絡先交換をする男女がかなり多かったように感じる。私も、B・C・Dを含む計４人の男性から連絡先を聞かれた。友人は細マッチョなDをかなり気に入り、トークタイム中かなりアタックして二次会に誘うことに成功していた。私は二次会には行かなかったが、気に入った男性がいれば自分から声を掛けるのもありなのかもしれない。

まとめ

既婚者合コンの何がいい？

「既婚者同士の合コンって何がいいの？」そう思いながら参加したが、会社経営者や獣医師など、普段の生活では出会えないような人と出会えたという意味ではかなり満足度の高いイベントだった。ハイスペックな人が集まるのに、女性の参加費は1,500円と安い。息抜き方法としてもコスパが良いと思う。
「既婚者合コン」は通常の合コンとは違って恋愛にガツガツしていない。家庭を持つ人が集まるため、ここでどうにかいい人を見つけるぞ、と意気込む人よりも、「なんとなく」出会いが欲しくて、「なんとなく」気になって…とふわっとした理由で参加する人の方が多い。気になる男性が他の女子と被って雰囲気が悪くなった——私の大学時代の合コンはこんな苦い思い出ばかりだが、他の同性との牽制がなく、男性ウケにこだわる必要がないので、私のような合コンが苦手な人でも楽しめると思う。